飲食業の面白さに、興味が変わっていった

■では、その頃経営されていた焼き鳥屋は、自分がなさりたいことのひとつの到達点だったわけですね。

いえ、全然そうではありません（笑）

やはり実際にやってみると、現実が見えてきます。居抜きの店舗で思い通りのデザインなど、そうそうできるものではありません。もちろん理想はありましたが、資本もありませんので、希望通りのことはできませんよね。

それでも、自分でソファのシートを貼ったりとか、看板を取り替え、イスのカバーを貼り替えて、など、それなりに楽しかったです。

ですから、到達点と言うよりはスタート地点ですね。

■では今後、自分のお店を増やすことになったときには、設計から・・？

ところがその後の十数年で、料理や接客、運営の方に、どんどん興味が出てきてしまったんですね。

将来は別の店も持ちたいという希望はありますが、箱の設計からみっちり関わって・・というような想いは、今はずいぶん薄れてしまいました。

美味しい料理とか、楽しめる場、とか、そちらの方に俄然興味があります。飲食業の魅力にすっかりはまってしまいました。