独立する前、独立後の思い

■はじめから独立制度を目的に入社されたのですか？

入社当時は独立したいという気持ちは全然ありませんでした。そういう制度があることはもちろん知っていましたが、「いつかもしもチャンスがあったら」というくらいにしか考えていませんでした。

独立の決心をしたのは、この店が候補に挙がったからです。

この店のことは店長時代からとても気に入っていたのですが、まだオープンして５年目という若い店だったので、フランチャイズ店になるのは何年も先だと思っていました。しかし独立店舗になるという情報が出たので、すぐに社長にアピールしました。

■独立して心構えなどで変わったところがあればお聞かせください。

独立する前に私は、もっともっと数字を変えられる店長になりたいと思っていました。でもそれは、なかなか難しかった。

その理由は今なら分かります。昔は、口で言っているだけだったからです。心のどこかに、最後は会社がカバーしてくれるというような甘えがあったのだと思います。

独立したことで、今まで以上にがむしゃらにやらなければならないと強く感じるようになりました。そのおかげで以前に比べて、出てくるアイディがどんどん具体的なものになって、それをすぐに実行するようになりました。

さらに、周りを巻き込むことに躊躇がなくなりました。「これ言ったら反対されるかなぁ」とか「自分一人じゃムリかなぁ」といった後ろ向きな気持ちが無くなりましたね。

例えばこの店は、私が来てから全席禁煙にしました。最初はがくっと売り上げが下がりましたけど、その環境で上げていく工夫と努力をすれば良いと思って決断しました。